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2015年11月28日土曜日

引き振袖の八掛・比翼  途中経過


打掛の下に着る引き振袖の制作途中ですが、
着物本体より前に裏地(八掛と比翼)が染め上ってきました。


 上・・八掛(着物の裏地・裾回し)
下・・比翼(着物の下にもう1枚着ているように見える仕立て方) 

八掛は白い桃と牡丹を散らし、比翼は白い桃




裾部分・・打掛と比翼の組み合わせ


引き振袖の比翼と八掛の位置を雑誌の着物写真で見ると、


裾のオレンジ 矢印が引き振袖の比翼部分(この着物で赤の部分)
その周りの白い生地が引き振袖裏地の八掛部分

私の引き振袖は白地なので、この着物の黒い地色が白になります。


八掛は柄を入れてもほとんど見えないですよね。
比翼も無地が多いけれど、せっかく自分で作るので、打掛の桃の柄を白で飛ばしました。
矢印裾部分と、長い袖の振り部分にこの比翼の水色が少しだけ覗きます。
 


引き振袖の本体表地は、まだ彩色の途中で、
途中経過をちょっと画像で紹介

まだ胡粉の白を彩色したばかりで、全体像は作り手の私しか見えないですが、
赤の打掛の下に、白の引き振袖です。(裏地に前述八掛と比翼の水色)

白の地色部分を地模様のように胡粉ぼかしで全体に大きな牡丹を描いて彩色、
裾模様は打掛とほぼ同じ牡丹柄
表地は牡丹単一柄です。

彩色しながらこの地色部分をどうするか、まだちょっと迷っています。
どうなふうに仕上がるか、うまくいきますように
思い通りにいくかなぁ?




彩色用の筆・刷毛
(左側が今回使用の筆・刷毛で
右側が普段使っているもの)

生地幅いっぱいの大きな牡丹を彩色するのに、
普段使っている筆や刷毛より大きなものを使用
大きなものを使ってどんどん進むので、結構大胆になり楽しいです。


あとだいたい2週間前後で彩色終わる予定。
またそれまで、ブログ更新できそうにないなぁ・・

2 件のコメント:

クロダイヤ さんのコメント...

“ソラカラさん”素晴しい創作意欲に感銘します・・・・
~完成の折は是非~観賞したいと思っています
小生、長年呉服業界に居ますが「引き振袖」は見た記憶が薄い(悲)!?
比翼と八掛・・・・等~この目で確かめたいと思っています(笑)
向寒の折柄、ご健康にはくれぐれもお気をつけ頑張って下さいね

宮腰 一恵 さんのコメント...

クロダイヤさん
ありがとうございます。
作ることは大好きなんですが、力量不足だし、売ることはまったくダメですねぇ(悲)
打掛・引き振袖 需要なんてまったくないでしょう。
いろいろわからないこと質問しても、加賀友禅関係者は誰もわからないなぁって返事でした。
作る人なんていないよって(柿本先生は芸子さん用引き振袖は作られたことが何度かあるとか・・)
京都の仕立て屋さんにいろいろ細かく聞いて、ネットで調べて、
薄い反応の中で、自分でも何やってんだろうって思いながら、今年はとにかく作ることに専念しました。
いい着物ができるかどうかはわかりませんが、
出来上がったら、是非見てくださいね。
クロダイヤさんも急に寒くなりましたので、お身体大事になさってください。
そして、着物のこといろいろ教えてください。
自分もわからないこと多いのですが、知識がどんどん失われていく気がします。

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