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2014年1月11日土曜日

「聖夜」 「凍りのくじら」

最近読んだ本2冊

 「聖夜」
佐藤多佳子 著
文春文庫

学校と音楽をモチーフに少年少女の揺れ動く心を瑞々しく描いたSchool  and Music
シリーズ第二弾。(裏表紙解説より)

第一弾の「第二音楽室」同様に とても爽やかで気持ちのいい小説です。

「聖夜」ではオルガンが出てきます。
教会のオルガン
リードオルガン・電子オルガン そして、パイプオルガン
細かいオルガンの描写が綺麗
信仰心など主人公の内面と 音と光が交差する。

うまく説明できませんが、私は佐藤多佳子さんの小説好きです。
「サマータイム」
「しゃべれどもしゃべれども」
「黄色い目の魚」
「神様がくれた指」
「一瞬の風になれ」 
などなど

少し屈折した主人公の心理にすぅっと違和感なく同調できる。

School  and Musicシリーズは後2話ほど構想があるそうです。
楽しみだな。



 「凍りのくじら」
辻村深月 著
講談社文庫

10章からなる長編小説。
各章に「ドラえもん」の道具の名前がつけられています。
藤子・F・不二雄を敬愛する失踪した父 。病の母。
ちょっと距離を置いた人との付き合い方しかできない主人公。

読みやすい文章で、途中で止めることができず最後まで一気に読ませてしまいます。
分厚い本なのに・・。

この読みやすさ、東野圭吾さんや道尾秀介さんに通ずる気がするのは私だけかな?

それにしても作者はドラえもんに詳しくて、「えっ、こんな道具あったっけ?」って場面が多々ありました。
「ドラえもん」好きなんだなぁ。
全編に深い愛情を感じました。



昔、 普通の紙粘土で作ったゆがんだミニドラ
いつの間にか右頬に赤い絵の具が・・


そして、今日の話題とはまったく違うのですが・・
大掃除していて押入れの奥から引っ張り出してきたぬいぐるみ
 ベビー用品メーカー「ファミリア」のぬいぐるみ
リアちゃん(大小)

「ファミリア」の茶色くまさんは  「ファミちゃん」
「ファミリア」の白色くまさんは 「リアちゃん」

最近のぬいぐるみは目が大きく 表情があって可愛いのですが、これは可愛いのかどうか・・
なのに作りがとても丁寧で肌触りが柔らかく、時間とともに愛嬌が出てきて愛着が深まる。
そんな「じわじわ可愛い」です。



着古したトレーナーで作ったぬいぐるみ達といっしょに

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