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2013年1月11日金曜日

「長崎乱楽坂」 吉田修一

1月11日、今日は鏡開きです。
例年、お餅を焼いておぜんざいを作っていますが、今年は鏡開きを待たず7日の日におぜんざいを食べてしまいました。
7日の七草粥も作らなかったし、ちょっといつもと違う年の始まり。

去年から引き続き、吉田修一さん三昧です。
私の読書はとても偏っていて、気になる作者は全部読まなければ気がすまない。
古本屋さんで、いっぱい買いだめしました。



「長崎乱楽坂(ながさきらんらくざか)」 吉田修一
新潮文庫

 ・・・・・・・(前略)・・・・・・・
湾の見える町に根を下ろす、昭和後期の地方侠家の栄光と没落のなかに、繊細な心の成長を追う力作長編    (背表紙解説より)


やくざの家に出入りする男たち (女)を、その家の子供の視点から描かれています。
6話からなっていて、話を重ねるごとに、主人公の駿は成長していきます。
1話 語り手 駿7歳。小学1年。弟悠太はまだ赤ん坊。
2話 小学5年。
3話 中学1年。
4話 中学3年。
5話 高校2年で中退し、1年アルバイト。
6話 最後の6話で弟の悠太が語り手になる。悠太 大学生。
 

任侠の世界って、最近ドラマや映画でも少なくなっている気がします。
私の子供の頃は、「清水の次郎長」って定期的にドラマ映画化されていた気がしますが、今の子供たちは知らないですね。
12月14日毎年テレビは赤穂浪士の討ち入りが恒例だったけれど、それも定番ではなくなってしまいました。
だいたい、「清水の次郎長」って江戸の暴力団で、赤穂浪士は幕府の謀反集団ですよね。
文字にするとみもふたもなくなりますが、愛され親しまれてきた話です。

この本は、任侠の男たちがとてもなまめかしく、刺青が美しい。
映像を想像すれば、暑い夏にもろ肌脱いだ刺青がたくさん並んで酒盛りする姿なんて、恐ろしいだけなのに。

最近ドラマで「ダブルフェイス」を見ました。
「ダブルフェイス」 http://www.tbs.co.jp/double-face2012/
西島秀俊(潜入捜査編)と香川照之(偽装警察編)のダブル主演で、暴力団に潜入した刑事と、刑事になったやくざの話です。
このドラマも刺青が色っぽい。

どうも話があちこち飛んでまとまりませんが、「長崎乱楽坂」も「ダブルフェイス」もとても面白かったです。



 最近いただいたお菓子

 ガトー・フェスタ・ハラダ のガトーラスク「王様のおやつグーテ・デ・ロワ」
バターがたっぷりきいて、サクサクおいしいラスクでした。

お洒落なお菓子や食べ物はあまり詳しくないのですが、 いろいろ知っていれば、ちょっとした手土産に喜ばれますよね。
老舗であるとか有名であるとかではなくて、「美味」に詳しいちょっとお洒落な人はうらやましいなぁ。

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