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2012年10月1日月曜日

彩色の一週間

10月に入りました。
先週は彩色に集中した一週間でした。

月曜日は、四つ身染め替えの着物に少し柄を足して、染屋さんに持って行きました。
古い生地は洗い張りした後、柄を描いて彩色、染めに出します。
糸目を引いて、水をかけて糊を定着させたところ、思っていた以上に水をはじいて驚きました。
染屋さんに説明すると、(もしかしたら防水加工がしてあったのかも・・・)「たぶん時間がたって膜がはったような状態なんだろう。黒なら大丈夫だと思うけれど・・」って言われ、預けてきました。
とにかくはじき方が普通じゃなかったので、無事、綺麗に染まることを願うだけです。
パールトーンやガード加工や、いろいろ撥水防水加工があります。
お手入れにはいいかもしれませんが、こんなふうに染め替えとか手を加えたい時に、染料がはじいて浸透しないので、実はやっかいなのですよね。(作り手サイドの事情ですが・・)
できるなら、なるべく自然に任せるほうが私としては好きです。揮発を使用するよりは水を使用したいし、絹が黄変していくのもまた、それなりに味があっていいと思っています。

火曜日は、染帯を1本彩色して、また染屋さんに。
こちらは、雛罌粟(ひなげし)の柄。
ちょっと写真はアップできないのですが、少ない柄で濃い地色に染めます。
綺麗に染まりますように。

水曜~日曜まで、依頼されていた訪問着を彩色しました。
依頼は1枚なのですが、図案を2案考えたので2柄共に作ってしまいました。


1案 梅と紫苑


 2案 唐草
 柄のアップ

まだ地色が染まっていないので、出来上がりの雰囲気は違うものになります。
ちょっと唐草の方はうすく彩色してしまったかも・・。
今日、2枚ともに染屋さんに持って行きました。
染め上がりは10月いっぱいの予定。
またまたまた、綺麗に染まりますように。

今日、銘仙柄から図案を起こした染帯が上がってきました。
すごく雰囲気のある帯になって、いい意味で想像を裏切ってくれました。
こちらは、明日にでも写真をアップしますね。



 昨日いただいた焼酎

日本酒や焼酎って、匂いが苦手で、そんなに好きじゃないのですが、(あれば飲みます・・・) これは本当に美味しかった。
かなり強いお酒で、後味がすごくまろやか。
パッケージもお洒落だし、きっとすごく高いお酒だろうなぁ。
ゆっくり楽しみます。



そして、梨木香歩さんの帯と、酒井駒子さんの表紙に魅かれて買った文庫本。

天のシーソー  安東みきえ著
ポプラピュア文庫

「生身の子供がいる」って感じた児童書でした。
姉妹のやり取りとかちょっとしたしぐさとか・・。
とても素敵な本なのですが、もう少しファンタジーの要素がある方が好きかな。

酒井駒子さんは大好きな作家さんですが、この絵は少し表情が乏しいかも・・。
画風が定まることは安定する半面で、その中で新しさを出していくのが難しくなる気がします。(勝手な感想です)

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