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2012年6月6日水曜日

「キャンセルされた街の案内」

新潮文庫の最新刊、「キャンセルされた街の案内」吉田修一著 を読み始めています。(今、半分以上進んだ状態)




1冊の文庫の中に10篇の短編が入っている本で、起承転結があるわけでなく、日常の1ページを切り抜いたような小説たちです。

1話の中に、ハッとするような、ドキッとするようなフレーズがあり、共感してしまいます。

例えば、


やりがいのある仕事をして評価され、人生を愛する人と共にすごす。昔、ぼんやりと思い描いていた理想が、最近少しずつ変わってきたように思う。こうなればと願っていたその理想から、自分でも気づかぬうちに、ひとつ、またひとつと、何かを削除しはじめているのかもしれない。今ではもう、最初に何を削りとったのか、その跡形もない理想から読みとることはできない。 (「日々の春」より)

言いたいことを誰からも訊いてもらえない苦しみと、言いたくないことを無理やり言わされる苦しみとでは、いったいどちらがつらいのだろうか。(「台風一過」より)



1話15~25ページ、最後の表題だけが60ページと、本当に短い文章ばかりですが、無理なくいい短編集だと思います。



昨日は、どうしたわけか、頭が「和菓子が食べたーい」と、夕方、和菓子屋さんに行きました。
上生菓子が欲しかったのですが、初めて入った和菓子屋さんにはなくて、さまざまな種類の大福がありました。






買ったのは、苺大福と、栗大福。
写真には載せていませんが、胡麻大福に、さつまいもの大福。
ちょっと小さいサイズで、1個食べたら、和菓子熱は少し満足。
でも、ここ何年も「水無月」食べていないなぁ。


そして、 近くの古本屋・古着屋・古着物屋にちょっと寄り道。

娘が買った渋め赤に馬柄のワンピース。
(何故か普通の人が着ないような不思議柄が似合うんですよね。変な柄。)


 私が買った帯締め

「汚れあり」とかで、かごの中に無造作に置かれていた帯締め。
欲しかった色で冠組(ゆるぎぐみ)、680円だったので即買い。
家に帰ってみて、値段がついていたビニールをはずしてみれば、なんと、「道明」の帯締め。(写真右)
まだ封紙が切られていない新古品で、汚れもまったくわからない。
掘り出し物でした。こんなこともあるんだぁ。


形のゆがんだプーマ?


さわやかな日が続いていますが、昨日は少し湿度があったのかなぁ。
手足思い切り伸ばして、べたぁーって、床にころがっていました。

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