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2012年5月29日火曜日

洗ったアンティーク着物をちょっと修復

数日前のブログで、アンティーク着物を解いて洗ったら、色がすごく落ちたと書きました。
http://sorakara11.blogspot.jp/2012/05/blog-post_3843.html

その着物について・・・。


まずは、修復前の状態


とにかく地色が落ちて、色落ちが止まりませんでした。
少しましになった時点で、乾かしてみると、柄色もかなり落ちてしまい、胡粉(白)はほとんどなくなって、他の色も薄く、全体が白っぽくなっていました。

アンティークな雰囲気は残したいので、無理に違った色を上からかけるのではなく、薄めに、そして、白はしっかり出す・・・。

友禅をするのと同じ手順で、柄にそって糸目糊(にじまないように防染)を引いて、そして彩色。蒸して染料を生地に定着させ、そして水元(水につけて余分な染料を落とす) 湯のしの代りにアイロンで乾かし伸ばし・・・。できあがり。

手順のみ書けば、いつも通りすごく手間が掛かりますが、部分的な修正のみなので、だいたい1日で終了しました。

前洗った時にしっかり余分な染料を落としていたからでしょうか、それとも、蒸しでしっかり染料を定着させたからでしょうか、今回は、水元しても(水につけても)ほとんど地色の色落ちがありませんでした。


修復前と修復後の比較。
(写真の色が出ていなくて、ほとんど変わらなく写ってしまいました)
違いがわかるかしら・・・ これでは、わからないですよねぇ・・・


左が修復前  右が修復後

左上前・おくみ

 人形に着せてみると・・・


そして、修復後の部分図
上・・・左前身ごろ
中・・・おくみ
下・・・右前見ごろ

生地が焼けていてくすみがとれなかったので、真っ白というわけにはいきませんが、少しだけ花の輪郭がはっきりしました。

さて、この生地をどうしようかなぁ・・・。
人形の着物?
小物?
雰囲気のある生地なので、使い道はゆっくり考えて・・・。(アイデア募集・・)
もし欲しい人がいましたら、声をかけて下さい。

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