カウンター

2012年5月17日木曜日

「アイスクリン強し」

本の話題が続いています。今日も1冊。


下図を考えている時は、どうも本を読むのが速くて、その上、頭を使う難しい本が読めません。(ちょっと現実逃避)
あまり夢を見る方ではないのですが、こんな時図案の夢をみることが多いです。
うまくひらめいたり、目が覚めると忘れていたり、夢の中でいいと思ったものが描いてみると全然ちがったり・・・。
早く形になぁれ。



畠中 恵 「アイスクリン強し」
講談社文庫
2011.12初版


去年の暮れに文庫本になった、畠中恵さんの本。
文明開化の明治時代、洋菓子屋さんの主人公と、徳川の世ならば「若殿様」と呼ばれていたはずの巡査たちが巻き込まれる騒動話。
畠中さんの話は、とにかく軽快で、登場人物が暖かく癖がある。
そして、明治の文明開化は、和の中に急に洋が入り込み、価値観がまったく変わってしまうので、興味ある時代です。

ガス灯がともり、夜が明るくなる。
煉瓦の家が建つ。
そして、洋装。ちょんまげから断髪。

この時代の本を読みながらいつも、価値観がここまで変わってしまったらと想像すると、何が良くて何が悪いのか、足元がグラグラしそうです。
この本は、そこまで価値観の変化に重点を置いていないので楽に人間模様を読み進められるのですが・・・。


そして、何気なく挿まれている紙片。

本の中に出てきた主人公が作るお菓子のレシピ。

粋? お洒落な付録ですね。
お菓子好きにはたまらない。
文字で想像したお菓子を、料理家が再現して美味しそうな写真に撮り具体的な形にする。

手作りジャムの入ったアイスクリン、食べたいな。


0 件のコメント:

コメントを投稿