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2011年10月31日月曜日

七五三 3  七歳女児 四つ身

 七歳 四つ身


 メインの柄のアップ

着姿

七歳の七五三は、知人からもらった3丈分の縮緬生地があったので、四つ身を自分で染めました。
柄は娘が4~6歳ぐらいまでのお絵かき(落書き)をそのまま雪輪柄の中に入れて下図にし、私が着物柄になるように色をつけました。
バックに花海棠(はなかいどう)の木を描いています。
花海棠は娘が生まれた時に記念樹として買った木です。(金沢市から花のギフト券がもらえます)
伝統的な着物柄ではなく、格式もなにもないごくごく私的な着物です。

帯は親しい美容師さんから借りました。
七五三の帯はほとんどが、綺麗に形の作られたつけ帯ですが、この帯は、子供用サイズの袋帯です。
大人の振袖と同じように結んでもらっています。
昔のしっかりした帯で、たぶんかなり高価なものだと思います。
子供用の袋帯って素敵だなぁって、感心しました。

この後、どうしても子供帯が欲しくなって、古い丸帯を子供用に軽い裏をつけて、縫いました。
母が祖母にお嫁に行く時に作ってもらった丸帯らしいです。(何年前のだぁ)
和裁は素人なので下手ですが、「作りたい」意欲は充分に満足できました。
残念ながら、子供は大きくなってしまい、まだ使用されずに箪笥のこやしです。
誰か使ってくれないかなぁ。


どっしりした帯でしょう。
丸帯は表も裏も同じ柄が織られているので(縫い目を解くと2倍の巾の生地になります)重いです。
生地を半分に切って、軽い帯裏地をつけて2本の帯を作りました。
写真は裏が朱赤です。
結び方によっては可愛いくなりそう。


今日も SESAMEから何枚か素敵な写真を載せます。

SESAME 2003年9月号
アンティーク友禅 白地(薄い地色かも)に青海波(せいがいは)のブルー

 左  SESAME 2007年9月号
赤紫地色に友禅と刺繍
右  SESAME 2010年9月号
黒っぽい紫地色(黒?)に写実的な友禅


左  SESAME 2002年9月号
赤い絞り地着物に刺繍アップリケ 帯も黒地に刺繍
右  SESAME 2009年9月号
アンティーク友禅

どれも本当に綺麗です。
七歳に見えない大人っぽさですね。
アンティーク着物は大人用の派手な振袖を子供用に作り変えていると思います。
子供用に限らず、アンティークは、時間がより着物に重みを増して、新品にない雰囲気が出ます。
質のいいものは、時間がたっても古くさくなく、別の色合いを見せてくれます。

2 件のコメント:

尾花 さんのコメント...

さすがお母さんの発想ですね。もし思いついたとしても高価な着物に染める勇気はないなー。それだけ子供さんを大切にされているのですね。

お祖母様からお母様に、お母様から娘様にっていう発想はものを大切にする日本の風習ですが、それと同時に人と人とのつながりも大事にしようという気持ちが伝わってきます。

しかし、作りたい物を作ってしまう行動力に《あっぱれ!!》です。

sorakara さんのコメント...

コメントいただくのはうれしいですね。
ありがとうございます。

15年ぐらい前に作った着物で、お仕事ではないので責任もなく、好き勝手に作ってますね。
今も展示会や競技会などの着物は、比較的自由に自己責任で作っています。(あんまり深く考えていないのかも)

昔に比べると最近は、着姿を何よりも重視にするようになりましたが、その分無難にまとまって、大胆さとか、無鉄砲さとか、発想の自由さが乏しくなってしまった気がします。
着物・衣装って、本当に難しい。

お人形の衣装もそうだと思いますが、アンティークのレースや、古布のはぎれや、お気に入りの生地は大事に使いますよね。
そんなふうに、使い捨てじゃない物たちに囲まれていたいなぁと思うこの頃です。

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